電気錠が閉まらない原因と対処法
電気錠とは?
電気錠とは錠前の一種です。一般的な錠前は鍵やつまみ(サムターン)を回して錠を施錠したり、解錠したりしますが、これを電気の力を使って錠を動かすものが電気錠です。自宅玄関や事務所の入り口、施設の制限区域などの扉に防犯目的もしくは事故の抑止目的で設置してあります。
電気錠の基本的構成
基本的な電気錠の構成は以下の通りです
電気錠本体 + 電気錠制御器 + 電気錠操作器
電気錠本体は扉に埋め込まれている、実際にロックがかかる部分です。電気錠のトラブルの際に扉が開かない時のために一般的には通常のシリンダーもついています。
電気錠制御器は電気錠の操作を行う部分です。扉の開閉状態を認識して電気錠に施解錠を操作したり、扉の開放状態が長く続くと警報を鳴らしたりできます。電気錠の管理を出す機器です。主に事務所内や管理室など電気錠本体からは離れた場所に設置されています
電気錠操作器は電気錠が取り付けてある扉の近くに設置してあります。電気錠の開閉をする機器です。一般的には暗証番号やカードキー、最近では生体認証などがあり、いづれかを認証させて電気錠を施解錠させる機器です。
一般的な電気錠は大きく分けると以上の3点から構成されています。電気錠のトラブルの際はこの3つの機器を調べて原因究明を行います。
電気錠が閉まらない⁉︎
電気錠のトラブルは多々ありますが、その中で1番多いのが電気錠が閉まらないトラブルです。
電気錠は基本的にオートロックに設定されていますが、何らかの原因で電気錠が閉まらない状態になった際の対処法を説明していきたいと思います。
電気錠が閉まらない時の原因は大きく分けて3つの原因が考えられます。
1,機器の故障
機器の故障まずは前述した電気錠システムの中のどれかの機器が不具合を起こしていると錠が閉まらない状態。自分でできる確認方法として
電気錠のシリンダーを鍵で施錠してみて下さい。鍵で施錠ができる場合は機器の故障の原因が考えられますので
専門業者に相談頂くのがいいでしょう。もし、鍵で施錠しようとしても電気錠が勝手に解錠動作をする場合は二つ目の原因が考えられます
2,常時解錠状態に設定している
『常時解錠』状態とは電気錠を常に解錠した状態を意味します。基本的に電気錠制御器には一時解錠ボタンと常時解錠ボタンがあります。一時解錠は一時的に解錠するボタンで10秒や15秒後には自動施錠に戻りますが、常時解錠ボタンは一度押すともう一度操作ボタンを押すまで解錠状態のままを維持します。何らかの原因で常時解錠ボタンを誤って押してしまっているかもしれません。トラブルの電気錠を鍵で施錠しても自動で解錠する場合は電気錠制御器の『常時解錠ボタン』の確認を行なってみて下さい。
3,扉の歪み
扉の歪みが原因で電気錠が施錠できない場合もあります。扉が歪むとデッドボルト(鍵がかかる部分)がストライク(受け側)から外れて施錠ができなくなります。電気錠の中には錠側と受け側に磁石が備えてあり磁気の力で施錠する機器もありますので、扉が歪んでしまうとその磁石の位置もずれてしまい扉が閉まっている状態と認識されないため鍵が閉まらないようになります。この場合は電気錠制御器側で警報音が鳴ったりしますので、扉の歪みが原因で電気錠が施錠できない場合は建て付けの調整が必要です。扉の歪みが電気錠本体の故障に繋がる場合もありますので、扉の歪みを見つけたら速やかに
専門業者にご相談下さい。
自分でできる対処法は?
『電気錠が閉まらない』原因が故障によるものなのか、誤った操作によるものなのか確認のために、まずは
鍵を使って電気錠を施錠してみてください。鍵で施錠できる場合は故障している可能性が高いと思います。鍵で施錠してもすぐに自動的に解錠してしまう場合は故障の原因もありますが、電気錠制御器の誤操作が考えられますので、電気錠操作器側で電気錠の施解錠の状態を確認し、常時解錠設定にしてある場合は、該当電気錠の施錠ボタンを押せば復旧するでしょう。その他、電気錠が故障している場合は近くの
電気錠の修理業者に修理をご依頼されてください。