電気錠が開かない原因と対処法
電気錠とは?
『電気錠が閉まらない原因と対処法』でも記述していた通り一般的な電気錠は、電気錠本体と電気錠操作器、電気錠制御器の3つの機器から成り立っています。
鍵が開かない電気錠トラブルの場合、電気錠の復旧や修理をする為には、まず先に鍵を開ける作業が必要です。この記事では電気錠が開かない時の原因と対処法を解説していきたいと思います。
電気錠が開かない原因
電気錠は一般的にはオートロックに設定されており、解錠する時は電気錠操作器を使って解錠します。電気錠が開かないトラブルの代表的な原因は以下のような事が考えられます
【暗証番号】タイプは表示されているテンキーを押して認証を行うため長年使用しているとテンキーが潰れて機器の故障で認証できなくなる事が多いです。
【カードリーダー】タイプの場合は操作器側が不良の原因ではなく、読み込むカードキーやタグキー側に原因がある場合が多いです。カードキーやタグキーを洗濯してしまったり物理的に壊してしまうとリーダーで読み取りできなくなります。
【生体認証】タイプの場合、認証エラーによる解錠不良が起こりやすいです。生体認証は人の顔や指紋、静脈の形で認証を行いますので、認証の精度に関しては他の2つの認証方法よりやや劣る部分があります。そのため、認証エラーが原因で電気錠が開かない場合があります。
よくある電気錠が開かないトラブルの原因は以上です。いずれの原因にしても予期せぬ起こるトラブルですのでこれからはトラブルが生じた時の対処法を載せてますので、参考までにご確認下さい。
それでは、万が一電気錠が開かない時はどのように対処したらいいのでしょう?
開かない電気錠の開け方
それでは電気錠が開かなくなってしまった時にの対処法について見ていきましょう。
電気錠には非常用シリンダーが付いている電気錠は鍵を使って解錠ができます。普段は電気錠操作器で解錠されていると思いますのでシリンダーは固着している場合もあります。扉が歪んでいたら鍵が回しづらい事もありますので、鍵で解錠する際は無理に回して鍵が折れるといった二次被害にならないように気をつけて下さい。もし自分で鍵を回す事が困難な場合は専門業者に相談するようにしましょう。
非常用シリンダーがない場合や鍵で開かない場合は、電気錠操作器で解錠ボタンを押して、開けられるか確認してみて下さい。一般的な電気錠制御器には『一回解除ボタン』と『連続解除ボタン』の二つが備えてあると思いますので、どちらとも試してみる事が大切です。この場合2人1組で電気錠側と制御器側に別れての確認が必要です。
電気錠は電源が入らないと動作しないので、もし電気錠が開かない時は電気錠制御器側の電源を落とす事で開ける事ができる場合もあります。
電気錠の中にもいくつかタイプがあって、【通電時施錠型】と【通電時解錠型】の電気錠がありますが電源が入って施錠するタイプが【通電時施錠型】ですので、電源が切れている時は解錠した状態になります。電気錠の電源は制御器から送られていますので電気錠制御器側で電源を落とす事になりますが、多回線用の電気錠制御器の場合は他に繋がっている電気錠にも影響を与えますので、電源を切って電気錠を開ける方法は最終手段で行ってください。
これらの対処法はあくまで一般的な電気錠が、開かない時の対応策になります。電気錠は施設の重要な場所や災害時の避難経路の導線に設置してある場合もありますので、少しでも調子が悪いと思った場合には、電気錠の専門店などに相談してメンテナンスや必要に応じて消耗品の部品交換などを行い正常な状態を保つようにした方がいいでしょう。